2011年7月3日日曜日

名水(湧水)

日付:2011年7月3日 場所:富山県黒部市生地

 生地と書いて「いくじ」と言う(地って「ち」だから「いくぢ」じゃなくて?)。
黒部川の伏流水
前にも説明したとおり、黒部川扇状地は平野を形成すること無く川が海に到達する。今は1本の川だが、かつてはいくつにも分かれており、扇状地全体の地下は地下水が通りやすい小石などが集まったスポンジ状になっている。そのため、上流で降った雨や雪どけ水が下流で湧き出るということ。緩やかだが傾斜があるため、サイホンの原理みたいな感じで、掘れば自然に湧き出る。石ばかりなので、百姓するのに大量の土を入れて地面を改良したそうです。
伏流水は陸地だけでなく海底でも湧き出しており、ミネラルを含んだ水と海水が混ざり、豊かな生態系を育んでいる。
入善の沢杉、海底林、魚津の埋没林も地下水によって数千年間保存されてきたもの。特に沢杉は杉の原生林が今でも残る貴重な場所らしい。

掘ればポンプ無しで水が湧く。地面が生きている。生地。そいこと。

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