2017年3月25日土曜日

アイヌ民族博物館 (端末から)

Date:2017年03月25日(土)   Loc:北海道白老郡白老町
Cam:XPERIA SO-04H
北海道白老郡白老町のポロトコタン(ポロ=大きな, ト=湖, コタン=集落)にある「アイヌ民族博物館」
チセ(家)の中で披露されるアイヌ古式舞踊「サロルンチカプリムセ」(鶴の舞)
チセでは、囲炉裏の煙で燻して保存するために、天井には「カムイチェプ」(人間界へ来るために鮭の姿になったカムイ)を干した「サッチェプ」(干し鮭)が釣ってあります。煙は同時に雨漏り防止にもなります。カムイと名のつくものは、大抵はカムイ(神)からのアイヌ(人間)界への贈り物とされているものへの名前で、自然に生かされているという日本人の原点こそがアイヌの根本的な信仰です。森羅万象にカムイが宿るという考えです。カムイは何かの体を借りて人間界に来て、良い恵みも悪い事もしていき、それら全てに何らかの意味があると考えます。
着ている衣装や壁にかけてある羽織は、アイヌの代表的な工芸であるアットゥシ織で、オヒョウの樹皮から繊維をとり、アイヌ文様を施して着物に仕立てます。模様は地域によって様々ですが、渦巻きはフクロウの目を表現しているそうです。フクロウは滅多に会うことが出来ず、この世の森羅万象を見つめているというアイヌの考えがあるからです。
アイヌは狩猟民族であると同時に木工民族であり、室内の多くは木など自然のものを利用した生活用具です。キムンカムイ(人間界へ来るためにヒグマの姿になったカムイ)など動物の毛皮を利用したり、カムイチェプの皮で靴もつくります。



0 件のコメント:

コメントを投稿