2020年9月22日火曜日

美しい日本語の「鼻濁音」を大切にしましょう

※以下の文章は日本語の発音に関するものですから、日本語でしか通じず、文字として翻訳すると意味不明になります。ご了承下さい。

日本語には、がぎぐげごの発音には2種類の音があります。濁音[g]と鼻濁音[ŋ]です。主に、単語の先頭にくれば濁音、中にくれば鼻濁音になります。この使い方は地域によって異なります。今回は富山基準で書いています。

っこう」と言うときの「」(g)と、「しょうっこう」と言うときの「」(ŋ)は違います。もし違いが分かる人は鼻濁音を使っており([g]と[ŋ]を自然と区別できており)、違いがわからない人は使っていません(両方とも[g]の音だと思います)。「○○ある」と言うときも鼻濁音です。

消えると二度と戻りません。話者は守り抜いて下さい。そしてなんとか広めて下さい。使わない人もそれを理解して、互いを尊重して下さい。


 Wikipediaによると、「鼻濁音(びだくおん)とは、日本語で濁音の子音(有声破裂音)を発音するとき鼻に音を抜くものを言う。音声上はま行子音 /m/ やな行子音 /n/ と同じ鼻音であり、ガ行子音/ɡ/における鼻濁音(ガ行鼻濁音)ならば、軟口蓋鼻音[ŋ]である。」とある。鼻濁音を区別するために、「か゚、き゚、く゚、け゚、こ゚」(半濁音ではない)と表記する場合もあるそう。

文章の場合は先頭にくれば濁音で、文章の中では意味が変わる場合は濁音、完全に1つの言葉という場合の言葉の中にあれば鼻濁音です。

っこう」「しちょうそんっぺい」「しょうか゚っこう」

解説(市町村の合併→市町村合併だから、文書内でも意味が途切れる。単語の先頭なので濁音。一方で小学校は小の学校とはならないので1つの単語となり、その単語の中にあるので鼻濁音)

かい」「ほくりくんこう」「ちき゚る」

りこ」「あっぷるみ」「あかく゚み」「かおりをかく゚

んき」「つまつっしょ」「ほうけ゚ん」

うかい」「うかいなりん」「まあじのかきこ゚おり」「いちこ゚う」


北日本へ行くほど使い、西日本へ行くほど使いません。しかし、近年は使わない人が西から徐々に東へ北へ進行してきています。一度使えなくなるともう戻れません。なぜならば、区別がつかなくなる上に困らないからです。以前は日本中で使用してきたはずの発音にも関わらず、現在は東北と北陸の一部でしか使われていない様です。しかも若い人ほど喋れません。聞き取って区別できる人も減ってきている様です。

私は実家が富山県東部なのでバリバリ喋れますし家族全員が鼻濁音を使います。地域内もほぼ使います。小さい頃から私を含め誰もが使っており、全く何も考えずに喋っています。逆に全てを濁音のみにするには常に考えて喋れないと不可能です。

歌手の歌い方は鼻濁音を使わないほうがきつい音なので伝わりやすいです。しかし、アナウンサーの様な職業は聞き手に優しい印象を与えるので多用されています。喋れない人がアナウンサーになるには訓練するそうです。正直、鼻濁音を使わない人の会話や歌は、使う人が聴くとマシンガンの様にバババババと攻撃的で威圧的に聞こえます。逆に、鼻濁音を使う人の会話を使わない人が聴くと、もにょもにょとして聞き取りづらくハッキリ喋れない人の様に聞こえます。

鼻濁音を喋れない人は「ん」[n,m]の音を最初に言ってから「が行」を言い、次第にくっつけて行けば言えるようになります。「んが」「んぎ」「んぐ」「んげ」「んご」。つまり、鼻濁音は濁音よりも喉の奥をくっつけて発音しています。

相互理解をお願いします。言葉の変化は自然の摂理ですが、近年の変化は目まぐるしいです。親も鼻濁音を教えない場合があります。この文章を読まれた方々だけでも決して絶やさないで下さい。できれば広めて下さい。


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