2016年10月23日日曜日

三島屋和ろうそく店

Date:2016年10月22日(土)   Loc:岐阜県飛騨市
Cam:OLYMPUS SH-25MR

飛騨古川へ行かれるなら、ここは絶対に寄って下さい。
江戸後期より続く蝋燭屋の7代目の方に丁寧に説明していただけます。

和ロウソクは西洋ロウソクと比べて煤が少ないのが特徴です。また風がないのに炎が揺れたり止まったりします。
赤い着色用の蝋
赤い岩絵の具が混ぜてあります。
 蝋を柄杓で掛けては手で回転させて全体にコーティングさせていきます。遠心力や匙加減で先端ほど太い構造になります。
鍋にドボンと漬けても蝋は着きますが、柄杓でかけていくやり方の方がいいそうです。均一になったり、本体が溶け出す心配が無かったり。

これが乾燥させた灯心草(畳表などに使うイグサ)の芯の部分だけを引きぬいたもの(約三尺ある植物の茎の中身だけを引き抜くこれだけでも職人)
ここではつくっておらず、奈良県から取り寄せているそうです。
竹串のまわりに和紙を巻き土台をつくる。そこへ 灯心草を螺旋状に巻いて、それが解けないように更に綿で巻いて止める。
綿は止めるだけで、燃やすための材料は灯心草と和紙だそうです。

写真右が芯の部分
写真左が蝋の塊
蝋の原料である櫨(はぜ)の実
この実の皮を熱して絞って蝋を取り出すそうです。絞った原液は茶色いですが、色素を水に溶かしたり天日干しをして脱色するそうです。

説明に使用している間に実が落ちて小さくなったそうでせすが、一房はこの3~4倍程あるようです。300房程で写真にある一つの蝋の塊をつくるそうです。


 二股ソケットがあった。
紅白のロウソクに加えて、赤い塗装を一部に垂らしただけの現代ロウソクもあります。


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