2019年6月30日日曜日

明石海峡大橋 ブリッジワールド

Date:2019年06月29日(土)   Loc:兵庫県神戸市垂水区
Cam:Canon EOS Kiss X5

作業用通路を歩いていって、主塔の頂上まで上るツアーに参加しました。




明石海峡大橋は、兵庫県神戸市垂水区東舞子町と淡路市岩屋とを結ぶ明石海峡を横断して架けられた世界最長の吊り橋。全長3911m、中央支間1991m、高さ298.3mである。本州と四国を結ぶ3本の本州四国連絡橋(本四架橋)ルートの一つ「神戸淡路鳴門自動車道」の一部として供用されている。高速有料道路でありながら、国道28号線。

吊り橋の命であるメインケーブルは片側1本で計2本、1本につき290本のストランド(正6角形に束ねられたワイヤー)で構成されている。そのストランドは127本のワイヤー(高強度亜鉛めっき鋼製)で構成され、ケーブル1本の合計で36,830本のワイヤーを使用していることになる。この橋のために、直径5.23 mmで引張り強度は1mm2あたり180 kgのワイヤーが新たに開発された。1本のケーブルの直径は112.2 cmになり、約6万トンの荷重を支える。敷設したワイヤーを1本にすると、約30万kmになる。光が1秒かかる距離になる。

主塔の高さは、ワイヤーで橋を支える重さにより、建設時より25cm縮んでいる。
1/10000mmの制度で設計されている。

主塔基礎のコンクリートは、下50mは全てコンクリートで、上20mは鉄筋コンクリート。

1本のテンションワイヤーで車4台をつれる。

橋が完成したときは、敷設時より10m伸びた。
4070m→4080m

吊り橋は90%が自らの重さを支えている。
残りの10%が車。

日本の長大吊橋は、最初は海外から学ぶところから始まった。今では日本の技術が世界標準。

主塔は、丸い地球に対して垂直に建っている。2基の主塔は93mm上下で違う(先端のスパンが長い)。

気温によってケーブルが伸縮し、中央部は
膨張して夏は8m下がり、冬は収縮して5m上がる。

テンションワイヤーの隙間(空僻)を利用して空気を無理やり押し込んでる。脱塩乾燥して送風。
塩分はフィルター、水分はシリカゲルで除去。全部で6台ある。

主塔エレベーターは垂直に上るが、エレベーターが途中で止まって、ワイヤーを途中でかけかえる。

主塔基礎を据え付ける際は、まず海底65m(暗闇)に甲子園球場程度の大きさのすり鉢状の平地をつくり、そこへ船で運搬してきたまだ空洞の基礎をセットして海水を入れて沈めた。沈める作業は潮の変わり目で凪いだときに行われた。水中でも溶け出さない特殊なセメントを流し込んで海水を抜くと同時にコンクリート基礎を築いていった。
掘った土は、当時建設中の関西国際空港の埋め立てに使用された。




3度目の明石海峡

1回目(高速道路1000円時代)
2回目(トヨタ ミライ レンタル時)
























主塔の内部へ。
人が入る穴を開ける分、その周囲の鉄板は厚くして強度を十分保っています。



エレベーターはほぼ垂直ですが若干斜めに上るようです。でも、斜めの状態だと上から下まで1本だとたわみでワイヤーが壁面を擦ってしまう。そこで、牽引ワイヤーが2段階になっていて、エレベーターが真ん中で一旦数秒間止まって、自動的にワイヤーを入れ替えて再び上っていきます。

頂上部へはこんな扉

キターーーーーーー